【オピニオン】人生の箴言(しんげん)

「述懐」頼山陽(安永九年~天保三年)

じゅうゆうさんしゅんじゅう

ものすでみずごと

てんじゅう

じんせいせい

いずくんじんるい

せんざいせいれっ

【本文】
十有三春秋 逝者已如水
天地無始終 人生有生死
安得類古人 千載列青史

今回は、江戸時代の思想家、頼山陽の「述懐」です。

この漢詩の通釈としては「私ももう十三歳になった。聖人孔子様のおっしゃるとおり、年月は川の流れのように、どんどん過ぎ去ってしまう。この天地自然には、始まりもなければ終わりもないけれど、人間の一生には限りがある。この短い一生の中で、どうしたら昔の優れた人々の仲間入りをして、長く立派な歴史の中に残ることができるだろうか、どうかそうなりたいものだ」となります。

頼山陽は、「日本外史」を書き記すなど、日本の歴史にも精通していました。今の暗記の歴史ではなく、先人の生きた歴史です。これは明治維新にも影響を与えました。頼山陽のこのような歴史への敬意と感謝を忘れないようにしたいものです。

(浦添市・花城玄正)

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